18日に名古屋入りし、20日のシンポジウムを済ませたあとは病牀六尺の世界だった。二、三日して熱は下がったが、倦怠感、味覚臭覚障害、はななどの症状はまだ続く。外出すればウイルスを世間に散らかすから落ち着かず、味がなければ食べ物も美味しくないので、することがなかった。何しに来たのやら。
行く気はなかったが、ふと、あのお店はあさって火曜日に営業しているだろうかと思い、電話をかけてみる。使われていないとの自動応答。もうひとつの番号にかけても同じ。嫌な予感。Googleマップを見ると閉業とある。レビューを見てゆくと去年のお盆にダクトの火事があり、休業、そのまま閉業したらしい。ああ。
祖父母の代からだった。私にその記憶はないが、父親によると、本宅(ほんたく)すなわち祖父母の家、つまり父親の実家で何かの席があると注文しては取りに行ったと言う。父親が死ぬ前、二、三回連れて行った。お寺で法事をしたあと食事をしたり、友達とも行った。去年の6月17日(写真一つめ)と28日(同二つめ)が最後。28日は雨上がりだった。
この寂寥感、最近あったな。あ、小学校。やはりGoogleマップを見て知った。また名古屋のお話。こうしているうちに、自分がいなくなっているのだろう。そのときは寂寥感もなにもない。
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