雨中、モヨロ貝塚館へ。ちょっと調べごとがあり、図書で済ませられそうだったが、せっかくご当地に居るのだから、と行ってみる。新装後ははじめて。ここに写真を載せようと携帯を見たが、あとから読みなおすためのパネルの写真など作業用のものしかなかった。上の石碑の写真も、碑文を読むため。「史蹟 最寄貝塚」「昭和拾貳年六月建設」。右面にも碑文あり。裏面はなし。
常設展示には、覧会屋(ランカイヤ)の個性が出ているのだろうと感じたが、斯界を離れて20年が経ち、それがどの社なのかには疎くなってしまった。それにしても、あの手の展示がなかったのは、日本人の形質人類学的一般性が変わってしまったからだろうか。「あの手の展示」とは、またいずれ。(いちおうそういうことを考えながら、むかしわたしは、展示を作っていたのでした。)
なお、貝塚館新装以前、この石碑は、金田一京助歌碑の近く、国道から進入する道の正面あたりの指定区域内で、より外部に向けられた(と言いうる)場所にあった。そして、金田一京助歌碑は史蹟石碑と一体となって、言わずもがなの権威を表出していた。しかし、史蹟石碑が移転したことにより、両者は視覚的に分断されたことになる。(この思考、つづく。)
fee300円のところJAF会員割引で270円。
コメント