8年前、名古屋市立第三幼稚園の園庭にある遊具について、園のホームページから引いて「プレイスカラプチュア 」と書いた。ところが、きょう借りた本(1) は、これを「プレイスカルプチャー」と書く(写真(2) )。誤記かとも思ったが、同書に出てくるこの語のすべてが「プレイスカルプチャー」であった。
同書は第三幼稚園の園長はじめ教諭の編集・執筆になるため、実践記録がとられた1960年度、そして出版された1961年10月当時、園では「プレイスカルプチャー」と呼んでいたことになる。この遊具が完成した1959年9月の、半年後から2年後までのことであるため、ひとびとの記憶が混乱していたとは考えにくい。
園のホームページをもういちど見直すと、「通称「スカラプチャー」、正式な名称は「プレイスカラプチュア」」と書きはじめて、作者の彫刻家野々村一男氏に多く触れていた。このことから察すると、作品名の表記が「プレイスカラプチュア」で、「スカラプチャー」だけでなく「プレイスカルプチャー」とも通称していたということであろうか。
ちなみに英単語「sculpture」の発音は、「skˈʌlptʃɚ|‐tʃə」で「l」には母音がないため、「ラ」と「ル」のどちらでもよい。現在、一般にスカルプチャーが用いられている。
注
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