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3 2月 2017

句集 柿日和

Posted by fische on 02/03 at 06:00 AM
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句集をいただく。わたしの貧しい書架にはじめて、句集がそなわった。

俳人は山口県岩国市由宇町におすまいの柿村新樹先生。1995年に展覧会「新博物館態勢」を名古屋でおこなった翌年、由宇町で藤山一雄の展覧会とわたしの講演会の実現に奔走された村田昭輔先生である。2006年、下関の梅光学院大学で講演したときは、由宇町で参加者を募り、バスをチャーターしておいでいただきもした。ふだんの往き来はなかったが、おととし旧年と、拙著をお送りしたことへのお返事だったと思う。

藤山一雄の原体験は生家から見えるその景色にあるのではないかとの旨、わたしが拙く申しあげたとき、村田先生はわたし以上によく理解してくださったように感じることがあった。そのゆえんを、句集のご恵贈でようやく知る。(いま言いなおせば、V字形の陸地の向こうに拓ける瀬戸内海が、幼少期の藤山一雄に、文字通り〈世界〉への希求をもたらしたのではないか、ということ。)

柿村先生は、鷹羽狩行先生のご門下との由。わたしには未知の体験にときめく。他人様の作品や、それに対する添削に接して愉しんできたが、詠み散らかしたものどもを集め返してみて、そのときどきのわたしを顧みてみようかしら。

これは第三句集。さきほど、古書だが、第二句集「島影」をネットで注文したところ。(つづく)

柿村新樹句集『柿日和』(かきびより) - ふらんす堂オンラインショップ

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4 3月 2015

BRUNO TAUT

Posted by fische on 03/04 at 07:23 PM
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リクエストしていた図書が届いたとの報せ、図書館よりあり。借りにゆくのはあした以降でもよいか、と一瞬思ったが、あすの知れないのがこの町。仮に天気はよくても、除雪車が暴力的に置いてゆく雪で、駐車場から自動車が出せないという非常識も「常識」である。移動の自由があるうちに行っておいて悪いことはなく、心に負担も残らない。ということで、借りてくる。江口渙とブルーノ・タウト。

調べごとをしていて、参照が必要になった2冊だが、ブルーノ・タウトはこの研究を開始したころに存したことを想い起こす。ちくさ正文館の東側売場奥で、同時代建築研究会編『悲喜劇・一九三〇年代の建築と文化』(現代企画室、1981年)を入手し、そこから、網戸武夫『情念の幾何学 形象の作家中村順平の生涯』((株)建築知識、1985年)を知るのと同時にタウトに接続してゆく。網戸氏の煽動的なテクストを引用したとき、タウトやバウハウス評がそこにあった。

1994年秋、京都国立近代美術館で開催された「ブルーノ・タウト[1890–1938]近代建築のあけぼの/宇宙建築師の夢」を観にゆく。私は、その1年後に展覧会開催を控えていて、展示のイメージを得ることも、観覧の目的にあった。図録にあたる、マンフレッド・シュパイデル・セゾン美術館(一條彰子・新見隆)編著『ブルーノ・タウト 1880–1938』(株式会社トレヴィル、1994年)も、ページをくり、眺めているだけでよいレッスンとなった。

想い返すことはなくなっていたが、この調べごとの20余年前のスタートラインには、タウトがいたのであった。ともに、中村順平、網戸武夫も。

※写真左は1994年展覧会のフライヤ-、右はきょう借りた、酒井道夫・沢良子編『タウトが撮ったニッポン』、株式会社武蔵野美術大学出版局、2007年。

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考古学の風景

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