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ORE NEST Posts

三月三十日

沈丁花の残り香
風に揺れる水仙
こぼれ落ちる木蓮
桜の咲き乱る頃
花の香に包まれて
静かに遠くへいった

西の空に気配を
感じてたたずむ
浮かび上がる日暈
あの人が見ているよう
大好きだった人
静かに遠くにいる

書紀古事記は夢
書林書肆は夢
薬品会は夢
トリロバイトは夢となった

書紀古事記の夢
書林書肆の夢
薬品会の夢
トリロバイトの夢見眠る

花の香に包まれて
大好きだった人
三月三十日
静かに遠くへいった
静かに遠くにいる

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ガイネン

けさ目覚め、布団のなかでふと思いだした。

高校の図書室で、同級生二三人がふざけていて、教師に怒られた。教師は、「いま青年たちが○○しているのに、君たちはそのようにふざけていていいのか?」と生徒たちに言った。

わたしはこの光景を、少し離れたところから見ていた。そして以後、何度か繰りかえして想い起こしてきた。ひょっとしたら、繰りかえすうちに、お話を作りかえているかもしれないが、主旨は、その教師の潔癖性において了解してきた。のちにこの教師の名を『武功夜話』の研究で見ることになるように、研究をする教師だった。プチブルインテリゲンチャの潔癖主義──。

起床して、「○○はいつのことだっけ」と調べて見ると、48年前のちょうどいまの時期だった。図書室には暖房がはいっていたのだろうか。

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続続・プレイスカルプチャー

あるいは、白セメントというのが寒水石の粉末のことを意味していて、鉄骨を設けコンクリートのように塑造したことも考えたが、園のホームページには作者が「自ら大きな石を持ち込まれて園内で制作され」たとあるため、この可能性はない。

鉄骨とコンクリートで作られたものであれば、50年以上経過すればもっと傷んでいてよく、補修のあともあるだろう。8年前に訪れたとき、そうした気配は一切なく、ひんやりとした手触りもむかしのままだった。

なにかの事情があって、寒水石と書かれなかったのかもしれない。

なお、このプレイスカルプチャーの現在地は、最初に置かれた場所から移動されている。

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続・プレイスカルプチャー


プレイスカルプチャーの材料について、園のホームページには寒水石を用いたとあったが、ここでは「鉄骨、白セメント製、ビニール塗料ぬり(1) 」とある。どういうことだろう──。

プレイスカルプチャーを設置した1959年当時の職員はまだいただろうし、なによりも浅野園長先生の在任中で、この本の著者でもあるため、誤記や情報の混乱とは考えにくい。

このうち「ビニール塗料ぬり(2) 」は納得されるところで、この寒水石が彫刻できる石だったということは、風化も容易であろうから、コーティングしたことの意と思われる。感触はぬめっとして、石のそれではなかった。

  1. 玉越三朗監修・浅野寿美子著『幼稚園教育要領に即した新教育課程・指導計画の作り方とその実際──日案を基礎として──』、株式会社フレーベル館、1966年7月25日、272ページ。 []
  2. 同前。 []
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