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庄内町役場

庄内公民館が庄内町役場の建物を転用したものであったことは先に書いたが、庄内町役場時代の写真(1) が『庄内町誌』に見える。

ファサードをモルタルで覆いコンクリート建築のように見せるいわゆる看板建築である。1階と2階の窓のあいだに、周縁が波状を呈するオーク(楢)の葉に似た装飾が7個列ぶ。中央の装飾が同一意匠ながらやや小ぶりなのは、その下の車寄せ上部中央にある玄関灯との関係からアクセントをつけたのかもしれない。正面、陸屋根の車寄せの上辺にも、低い方錐の装飾8個が列ぶが、左から二つめが剝がれて失われている。

公民館時代の写真を見ると、車寄せは取り外され、玄関の上に寄棟状のさしかけ屋根が、高さを減じて付されている。雨水処理が考慮されたのであろう。装飾も、両脇の2個を残すのみだったと思われる。外壁に汚れが目立ち、2階窓上の壁に剥落が見られるなど痛々しい。

この役場は、昭和2年(1927)7月18日の「新築移転(2) 」であった。撮影時の1936年または1937年までの約10年間、役場として使用されたことになる。さらに公民館の写真は、1972年または1973年の撮影であるから、建築後約45年経っていて、約30年と言われるモルタル外壁の寿命を大幅に超過していた。

建物前に出ているのは町職員のおそらく全員で、右端が深見弥三郎町長である。影のようすから、お昼前後の撮影と思われる。左端に庚申塚の敷地と林が見える。

  1. (写真キャプション)「庄内町役塲」小出儀重編『庄内町誌』、愛知県西春日井郡庄内町役場、1937年2月28日、巻頭。
  2. 同書、5頁。

Published in locī

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