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於本つく能

この歌碑のあることは知っていて、その前を何度か通ってもきたが、素通りだった。

変体仮名のまま書くと、

於本つく能
毛よろ能うら能
夕凪ニ
い尓しよ志のひ
君登多徒可那
金田一京助

いまの仮名遣いにすると、

おほつくの
もよろのうらの
夕凪に
いにしよしのひ
君とたつかな
金田一京助

傍らに立つ説明板は、「おふつく」と書くが「おほつく」の誤りであろう。

変体仮名の「ほ/本」と「ふ/不」は似るが、最後の1画の位置が「ほ」は高く「ふ」は低い。碑文の該字は高いため「ほ」である。

米村喜男衛『モヨロ貝塚』、株式会社講談社、1969年10月8日、158頁。

この歌に歌われた米村喜男衛氏ご本人が「おほつく(1) 」と書いておられるのだから、たいていは「おほつく」でよいであろうに──。

  1. 米村喜男衛『モヨロ貝塚』、株式会社講談社、1969年10月8日、158頁。

Published in archaeological studies literacy tanka

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